イキイキとした笑顔が魅力的な彼女達に、農業を通じて「働く」ということについて取材してきました。
仕事や就職で悩んでいる女性にとって必見の企画です!!
で、どうしても男性と一緒に畑で働くと男性がなぜか主導権を握るんですね。
男性社会というか。なので主体的にやりたいという女性にとって働く場所って以外と少ないんです。
農家の嫁に行けとか言われちゃうんですよ、農業やりたいっていうと(笑)
(農業は)育てるっていう行為なわけですね。育てるのは好きですね。母性なのかなぁって思います。
日々こう芽がでて成長して、花を咲かせて実りがあるっていう事を喜びとして感じながら農業をしています。
・今の農業はそれがあまりなく、農協が一括で販売まで行う。
それに甘えてきたっていう農家の立場っていうものもあると思うんですが、山形ガールズ農場はそうじゃない。
お客様にどうやって喜びや価値を提供できるのかっていうのを突き詰めてやってます。
ちょうどお客様の畑から収穫して、その収穫物をお客様のところに発送するっていう作業をやるんですけれども・・・そういうところで(食料としての野菜とは)ぜんぜん違う価値になります。
今やっている事っていうのは「新しい価値の発掘」なんですね。
農業はその生産、畑っていう場所、例えばそこでニンジンを作るとこの面積からこのぐらいのニンジンが作れて、そのニンジンは1Kg100円とかで取引をされる、となった場合の畑の価値はニンジンを生産する場所というだけ・・・
でも、人が来るっていうと楽しい場所になるわけですね。
お客様の驚き、感動を提供できる場所。そういうふうな価値を掘り起こして、そういうニーズを作り出していきたいなと思うんですね。
今、食育とか多くの人が気づき始めてますけども、畑にきたらああやってモンシロチョウが飛んでるわけですよね。
キャベツ、ブロッコリーなどに卵を産み付けて(生まれてくる)青虫、害虫です。
くっさいんですよね(笑)
というのは一つですけども、そのモンシロチョウの見方が変わるじゃないですか。
ただ畑に来て楽しいって思える場所にすることで、お客様も畑に来てくれるようになるでしょうし、そこで採れたものがどういう味がするのかとか、そういう事もひっくるめて体験できる場所にしたい。
そういう場所を作っていく事がこれからのビジョンです。農業を仕事にする事、その楽しさと喜びを山形ガールズ農場から発信していく、そんな思いが感じられます。
・農業の楽しさと喜びを「お客様」に届けたい
楽しいアイディアをどんどん試せるっていうのが、ガールズ農場の特徴かなぁ。
ビジネスとして農業っていろんな可能性を持っているんですけれど、生産に縛られちゃうと語弊あるかもしれないけれど、つまんないですよね。 同じものを作ればいいっていう農業は面白みがない。
人と違うものを「どうやって作ってお客様を驚かせようかな」、「お客様に楽しんでもらいたいな」、「喜んでもらいたいな」っていう思いで農業をやりたいんですよね。
・菜穂子さんにとって山形ガールズ農場の面白さ、楽しさとは?
これまであんまり農業に興味持たなかったような若い世代が集まっているっていうのが面白ですね。
私は農家育ちだから、農家の常識が分かるわけで、そういうのがまったくない人が来ると違うものが生まれるっていう面白さがあります。いい意味で。
菜穂子さんだけでなく、後輩からの信頼も厚いなす娘さん。最近ビリビリする体験をしたとか・・・。
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
(農業を)始めようっていうか、代表・菜穂子が始めますって言って人を募集してたのでそこにのっかっただけです。
農業法人で、なんか作物作りたいと思って探してたのでちょうど良かったです。
・作る野菜はみんなで考える?
冬の間に来年どうしようとかね。
ミーティングしながら、これはこうだったからやめようとか、今度こういうのがあるからやってみようとか。
前の収穫を基に、来年の収穫計画とか。遊んでいるように見えるけど忙しいんです(笑)
・最近しびれたらしいですね?
つい最近買ったばっかりの草刈機で草刈ってたら感電しました(笑)
離せなかったんです、ビッて来て離せなくてやばいどうしようって・・・。
ビリビリしてて、離したくても離せなくなるんです!
衝撃的な経験でした(笑)
取材中に頂いたトマトぷりん。
とてもトマトで作ったとは思えない程の美味しさでした。
また、ガールズのお食事も担当しており日々腕を磨いている、そんな原田さんにインタビューしてみました。
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
小さいときから食べ物に関わる仕事がしたく、食育にも興味がありました。
実家が農家ではないので、あまり穫れたての野菜や果物に縁はなかったのですが、たまたま菜穂子さんとお知り合いになるきっかけが学生の時にあり、その時に色々と将来の夢や食育のお話をしました。
話して行くうちに農作業だけじゃなくて、採れたものをこうやって食べるとおいしんだよっていうことを子供達や大人達に伝えたり、そういう仕事も山形ガールズ農場だったらできるんじゃないかと思って・・・。
これ(オレンジパルチェ)はもうすぐかき氷のシロップにしようと思っているんです。
トマトカキ氷・・・黄色いカキ氷があったら可愛いと思いませんか?
そういうのをやりたいなぁと思うんです。
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
もともと私の実家が兼業農家でさとうきびとか作ってるんですけど、就職活動してる中で将来、実家で農業したいなと思って。
実家に戻るためには働く場所が必要ですが、田舎だとなかなか働く場所って見つけにくくて、その時にやっぱり農業だと地元に帰っても大丈夫だなぁと思いました。
特に山形ガールズ農場では農作業だけじゃなく、販路や交渉術、イベントの開催など、一般的な農家さんが行う仕事以上のことが学べると感じ入社しました。
私も最初、農業にマイナスのイメージがあって、毎日土にまみれて女の子らしさをを忘れちゃうのかなって。
それは凄く嫌でせっかく女の子に生まれて来たのだから、楽しくおしゃれに女子会とかもできるのに「どうして、毎日土まみれなんだろう」って悩んだりもするのかなと不安になりました。
でも山形ガールズ農場を知って、女の子でも農業ができるっていうことが分って「あ、ここだなって」それでここに来ようって思ったんです。
・もし山形ガールズ農場を知らなかったらまったく違う道だったかも?
もちろん、農業生産法人に勤めようかなって思っていました。農業は実家に戻ってっていうのは決めていたので、その前にどこかで農業を勉強をしなきゃいけなぁと。
で女の子らしくあればと。
女の子で居ることを忘れたくない、せっかく若いのに~って言われます。
でもせっかく若いから暑い中外に出て頑張ってるんだとも思います。
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
そもそも農業をやりたいっていうのがあって最初は東京にある本社・国立ファーム有限会社に入社しました。
入社直後、国立ファーム有限会社では新卒3人を山形ガールズ農場へ半年間研修させるという案が出ました。
そもそも国立ファームに入社したのは、農業アカデミーなどで農業をやり続けていた時に感じた農業のおもしろさとファストフード店で接客のバイトをしていた経験から、お客様に直接販売することや、お野菜を食べて美味しいって言って下さる喜びを感じていたからなんですね。
でもやっぱりせっかく農業を5年間やってきたんだから、農業に軸をおきたいな・・・と。
それで半年間の山形ガールズ農場での研修生に選ばれて、実際に農業をやってみたら「やっぱり農業」だと感じ、国立ファーム有限会社から山形ガールズ農場へ入社し直しました(笑)
ガールズには農業やりつつ実際販売もするという場があるので、軸足を農業にだけど接客も出来るというおいしいトコ取りですね!
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
私も岩本と同じで、もともとは本社の制作部門に入社しました。
もともとデザイン学校を卒業してるので、ポスター等を作るという仕事を目指していたのですが、今までまったく農業に触れた事がなくて・・・
それなのに農家さんのポスターを作れるのか?果たしていいものが作れるのか?と思い一回農業を体験したい!と半年間山形での研修に参加したのです。
来てみると、農業とデザイン、そして山形の魅力とか色々あって、本社のある東京にに戻るよりも山形で続けたいと思って本社を辞めて山形ガールズ農場に入社しました。
都心のお客様が見て「うるいってなに?」みたいな感じで、もっとパッケージを工夫して食べ方を書いてあげるなど少しの工夫で手に取りやすくなるのに、もったいないなと感じました。
農家さんはいったい誰が自分の作った野菜や山菜を食べるのか少しでも想像して頂けたらと思います。
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
山形ガールズ農場を知ったのは(大学)3年生の夏で、兄がメディア関係の仕事に就いていたのでそれでいろんな情報を貰い、山形ガールズ農場のことも兄から聞きました。
山形ガールズ農場に入社したいと思いガールズのイベントにボランティアで参加し、9月に採用試験を受け入社した形になります。
・農業をやろうと思ったことへの抵抗は?
抵抗はないですね。
山形ガールズ農場を知る前から農業をやりたいなぁと思ってたので。
誰かが持ってっちゃったのかなとも思うんですけど、だけど羊の毛なんていらないでしょみたいな(笑)
何に使うんだろうと(笑)
一同騒然となった事がありました。
※現在もまだ羊毛さんは行方不明のままです。もし見かけた方がいらっしゃいましたら、もっちゃんまでご連絡下さい♪
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
農業をやりたいってずっと思ってたんです。
それで思い切って辞表を出して。で、まっすぐ自分の家で農業をやろうと思ってたんですけど、上司からそんなんじゃだらだらなると。
自分の今想像できる限りの事をやってもだらだらなるので、それだったら、どこか農業を企業化してやってるところでやったほうが自分の勉強になると助言を頂きまして。
そしてでたまたまラジオで山形ガールズ農場のことを知って。
(行動を起こすには)ギリギリだったと思うんですけど、もう、タイミング的にそういう巡り合わせだったのかと思って。
運任せに連絡をとって・・・とりあえず2週間くらいこっち(山形)に。でもやっぱり、いざ就職となると迷いました。
遠いので(笑)
・山形ガールズ農場に入ったきっかけは?
地元でそういうの(女の子だけで運営する農業)をやってるって思うと自分も頑張りたいっていう気持ちがありました。
前から農業はちょっと興味があったし、地元からあんまり離れたくない、地元で農業をやれるのはいいなぁと思って・・・
実家からも通えますしね。
有機農法で作った野菜で今の子たちというか、自分たちと同じ世代の人たちに食べてもらいたいなぁと思ったんです。
それからですね。1年くらい迷って辞める事にしました。
・山形ガールズ農場で目指す自分とは?
まず、農業がどんなものかちゃんと分かってないので、知ることですかね。
仕事を覚える・・・ですね。
ドーレちゃんは、菜穂子さんの愛犬でとってもおりこうさんです。
でも遊びたがりのお年頃で、誰かが来るとうれしそうに笑顔で遊んでとおねだり。
そこがまたかわいいドーレちゃんでした。
最初から農業をやりたかった。そんな思いを持って入社した人や、興味があって入社した人。でも、誰もが最初から農業を仕事にする事も面白さや楽しさを全て分かっていたわけではないと思うんです。
農業は確かに大変な仕事です。朝も早いし、自然相手では思うように行かない事の方が多いです。でも、やっていくうちにその楽しさや喜びが分かるからこそ、農業を仕事として続けられるんだと思います。
今、新しい世界や新しい仕事に飛び込むかどうか悩んでいる人にとって、鶴さんは踏み出す勇気を与えてくれる人なんじゃないかと思います。
実家でも家庭菜園でプチトマトを作っているのですが、まったく別の野菜みたいな違いでした。
当然素人が作ったトマトとは雲泥の差があって当然なんですが、つい「どうやったらこんな美味しくなるんです?」と聞いてみたら「愛情です」との答えが。
生産だけを突き詰めた農業はつまらない。お客様に楽しんでもらえる農業っていうのは、こういう形で表れているんだなぁと実感しました。
美味しさって一番簡単な喜びであって、驚きであって、何より嬉しいですよね。
山形ガールズ農場ではそういうところに畑の価値を置いているんだと思うと、菜穂子さんの目指す農業って本当に素晴らしいなぁと思います。
農業にはいろんな可能性がある。その言葉に偽りがない事を、改めて実感しました。
厳しい暑さの中でも常に笑顔が絶えない仕事場。これって素敵な職場だと思いませんか?
笑顔がない職場って、ギスギスしててなんだか陰気臭いですよね。
でも山形ガールズ農場には笑顔が絶えないんです。その笑顔は仕事を楽しんでいるという印象でした。
「仕事を楽しむ」と聞くと、つい「いや、でもさ・・・」と言いたくなってしまうのですが、彼女達は自分の仕事に楽しみを見出し、喜びを知っているからこそ苦しいときや辛い時でも笑顔でいられるんだと思いました。
こちら1個280円のプリンなんですが、なんと上に乗っているソースはトマトが原料なんです。
トマトがプリンになるなんて信じられますか?
お味はというと、とっても美味しいんです。トマトの酸味と甘みがプリンとよく合っていて、しかも見た目もとってもかわいいんです。
これは女性にはオススメのデザートですよ。
赤や黄色、オレンジにむらさき。
これらのトマトは、残念ながら山形ガールズ農場の商品になれなかったトマト達なんだそうですが、そんな野菜たちもこうして愛情をかけて違う形でお客様に提供するんです。
こういうやさしさも、山形ガールズ農場の魅力なんだなぁと思いました。
ガールズが愛情こめて育てた野菜から、原田さん自慢の加工品まで色々な商品が並んでいます。でも、2時間限定なのでお買い求めはお早めに♪
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※ガールズマルシェはイベントなどで中止になる場合もあるそうです。事前にブログでご確認下さい。